陽の章 


15シェイクの効果「毛細管現象」

  
 
 紹介したシンプルな動作を実践することによって、ジンジンするような、感覚が得られました。それは、体内の血液循環や「気」の循環が強化されたためです。

 その効果はまず、「毛細管現象」によるものと理解できるでしょう。

  ビーカーに水を入れ、そのビーカーにガーゼを置きます。一端を水につけ、もう一端をビーカーの外に垂らすのです。すると、水はそのガーゼに浸透して、上に昇って、ビーカーの外に垂れていきます。

 これを「毛細管現象」といいます。

 木や植物は、動物のように獲物を探して動き回ることはありません。何も動かないでただ生えているだけです。しかし、よく観察すると、生命の営みがあるのです。根から水を吸収しています。葉から太陽の光を受け、周囲のCO2を吸収して、光合成しています。

 この根から水を吸収するために何かポンプのような器官があるかといえば、木の幹には、ただ毛細管があるだけです。そして水はその中を下から上に流れています。

 人間は、人間である前に動物であり、動物である前にさらに、植物としての働きも体内に持ち備えています。

 それは手足の指先にあります。指先には、動脈の毛細血管と、静脈の毛細血管が通っています。そしてその指先で血液は、動脈から静脈へと流れていくのです。

 つまり、指先は血液のターニングポイントです。

 血圧に異常がある人は手足の冷たい人が多く、この指先の毛細血管が詰まっている場合が多いのです。

 手足の指先の毛細血管を目覚めさせてやれば、血流は正常化します。それはムヅカシいトレーニングが必要なのでしょうか?

 いいえ、「気功」の簡単な運動法によって、手足の毛細血管は自然に働き出すのです。

 「シェイク」は朝の貴重な時間を割いて毎日行なっていけば、血圧は、高い人は下がり、低い人は上がり、血液循環が不思議なくらい正常化していくでしょう。
 


   

 
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