2 左右野馬分鬃

 その4 左野馬分鬃

 1 右野馬分鬃の定式(完成形)から体重を右足に移して、左斜めに向きながら「抱球動作」をします(写真  31・32・33・34)。その動作の時の左手に注目してください。左手が順纒絲(じゅんてんし)しています。

 2 左足を前方に出し(写真35)、次に動作を完成すれば、初級テキストと同じですが、写真35のように右足に体重を乗せたままで抱球した両手を分け開きます。写真37のような形は一般にはよくない例のようです。しかしこの時に、両腕に右足と左足で作った勁力(けいりょく)が流れており、写真38でその力が丹田に収まるのです。

 左野馬分鬃は二回目ですが、一回目とは、ほんの少し足の動かし方が違いますね。一回目では、必ず最後の定式になるときに右足を90度から45度にける動作がありますが、この二回目の動作では、「承」のところでしっかり45度に右足先が開いていれば、「結」の時にそれ以上右足を動かす必要はありません。しかし、もしも右足の角度がやや開きすぎていた場合は、右足かかとを動かして角度を調整することは必要です。

 起    
         
写真31  写真32  写真33  写真34 
  転  結 
       
 写真35 写真36   写真37 写真38 
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