太極拳は、本来武術ですから、敵との攻防戦を想定して套路が作られています。特にこの「覧雀尾」の勢では、攻防戦の基本、四つの手法を練習することができます。
まず敵の手を捕る。これを『堋(ポン)』といいます。(『左堋式』では左手は胸の前で上に支える力を保ち右手は下に引き下ろす力を保ちます。)
それから、敵の腕を引き寄せる『 履(リー)』(左ななめ前方から、右足のそばに両手を引き寄せます)、敵の胸をめがけて両手を押し出す『擠(ジー)』。
そして、押さえつけ、押し飛ばす。『按(アン)』(『按』は、按摩のアンです。
つまり、両手を上から下に押さえるという意味があります。押さえた後、両手を前方へ押し出します。
註: 「ポン」と「リー」はパソコンで正しい漢字を出せないので近い字で間に合わせました。
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