第一章

表1虚実の区分の中にみる病の手と正しい手 
   間違い  間違いの状況   正しい 効能 付記 
 1  双重  中身が詰まっている  1  双軽  自然で軽快  
 2  双浮  曖昧でボケている  双沈  虚が自ら跳ね上がる  
 3  偏軽偏重  地に足がついていない  3  半軽半重  片側に落ち着きがある  
 4  半浮半沈  正確性に欠ける?        
 5  偏浮偏沈  非常に間違っている?        
 6  半重偏重  滞りまっすぐではない        
 7  半軽偏軽  素早いが丸くない        
 8  半沈偏沈  虚でまっすぐではない        
 9  半浮偏浮  ぼおっとしており丸くない        
 

(5)隅手は偏重と偏浮①(偏重偏浮とは、同じ側の手と足上下ともに虚、またはともに実である状態であり、勁が片側に寄って形成されていることである。よって上下相随し虚実を分けることは、この偏重偏浮を発生させないためにある。)の修正をするための重要な措置――自主練習をする際に虚実を変換させ一定のラインからでないという原則を守る為には、方円の中に収まり虚実に偏重・偏浮等が発生させてはならない。しかし誰かと推手にをする場合においては双方の事情が関係してくるため、自分の主観によってラインから出たくないから出ないということがあってはならない。もし相手が采、挒等の隅手によって強引に攻撃してきた場合、自分もそのラインから出てしまうことは避けられない。よって、隅手によって虚実がラインから出てしまったものを修正しなければならない場合、もう一度方円の中に戻り、半軽半重の虚実を取り戻さなければならない。例えば、右手がラインから出てしまったらすかさず左手で攻撃をすると、相手はその左手を受けるのでその瞬間に右手を方円の四正の中に戻すことができる。これがラインから出たときに自分で虚実を修正をする方法である。(図12)

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