第一章
 21 自分は中心ではない


  
 
 「天の中心軸」を練習する目的はなにか、それは、「自分の体は中心ではない」ということを理解することです。

 「太極拳は独楽である」という古い教えがあります。正中線や中心軸に関する説明は多くの雑誌や書籍に多く見ることがあります。その教えを読んで「そうか軸を作ればいいんだ」と理解して、頭頂「百会」と「会陰」をつなぐ軸を中心にして体を回転させるような動作を練習するとすれば、その人は「太極拳」を本当に理解することはできません。どんなに練習しても「太極拳の強さ」理解することはできないでしょう。

 百会と会陰をつなぐ垂直軸は「地の中心軸」と理解しましょう。この軸を中心に体を回しては太極拳のすべての動作が「嘘」になります。その人は武術的な攻防の技をつかむことができません。

 正しい動作は、不動の「天の中心軸」の周りを「地の中心軸」が弧を描いて移動するように動作するのです。
 天の中心軸が太陽、そして自分はその周りを回る「地球」であるという理解。ただ、この一点を理解することが、第一章の最も大きな目的です。

 まさに「真理」は目と鼻の先にあります。


   
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