15 上丹田(泥丸)



  
 太極拳を練習する人は「気」を臍下丹田に沈めることが大切であると理解していても、多くの人は、この「上丹田」の場所の大切さをそれほど重視していないように思えます。「丹田」とは「気」の集まる場所のことです(「丹」に「薬」という意味があり、「田」に「場所」という意味があります。田んぼには稲が育ちますが、この場所に「気」を集めていると「体を健康にする薬が育っていくのです)。

 この丹田は古い気功のテキストには「泥丸」と呼ばれています。それは日本では「でいがん」と呼ばれますが、中国では「ニーワン」と発音します。この言葉の語源はサンスクリット語のニルヴァーナ、またはパーリー語の「ニルバン」で、日本で「涅槃(ねはん)」と呼ばれる仏教用語の語源です。

 この場所に「気」を集めると、深い意識の状態になることができるのです。その深い意識の状態が「瞑想」です。この場所に瞑想することによって、自律神経が調整されます。またここで、「気」の感覚である「触覚」を「第六感」に変えていくことができるのです。
   
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