予備勢を起承転結で



 1 まず、南を向いて立ちます。実際の方角は関係ありません。正面を南にするのです。すると後ろは北、右は西、左は東です。こうして周囲の方角をしっかり理解して立ちます(イラスト1)。

 2 右手を拳(けん)にして、左手を掌(しょう)にします(イラスト2)。この部分は「ジー」です。

 3 拳と掌を顔の前で合わせます(イラスト3)。これが「リー」です。

 
     
 イラスト1 イラスト2   イラスト3
ワンポイントアドヴァイス
 
 この部分は套路の動作の中では表しません。こうして伝統的な「挨拶」を取り入れることで「流れ」を作ることができるのです。

 右手の拳は活動力、を左手は静止力を表しています。つまり、右手が「陰」を、左手が「陽」を表しています。「陰」は「男性」、「陽」は「女性」を意味します。

 当然、「逆ではないか!?」という意見が出てくるでしょう。そうですね、私も「黄色い本」ではそう説明してあります。右手が「太陽」を、左手が「月」を表現しているという理解です。それは誤りではありません。

 しかし、深く武術を考えるとき、そう理解しては本質的なところがわからなくなってしまいます。右手を拳にするのは武器を持っているということです。(拳そのものも武器です)。左手は盾を持っています。掌そのものが盾です。

 右手は「活動力」、左手は「静止力」です。静止力が根元で、活動力はその中から生まれてくるのです。
 左手・女性が「天のパワー」を受け、右手・男性に「地のパワー」が流れるのです。

 現在は右手、男性優位の時代、右手が「天」、左手が「地」ですが、古い時代には左手が「天」、右手が「地」と理解していたのです。

 そう、ピコ太郎の、まさに「I have a pen, I have an apple 」なのです。「pen」とは男性、「apple」は女性という意味なのですよ。

 天は「丸い形」で表現されます。地は「三角形と四角形の結合」の形で表されます。私は、ピコ太郎のダンスは「大変素晴らしい」と評価しています。彼はもしかすると武術を知っているのでは…

註: 「天円相地方形



 
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