予備勢の練習ポイント | ||
大腰筋で動かそう | ||
予備勢は、足をただ肩幅に開くだけですが、この動作をしっかり理解しておかないと、太極拳は、ただ形だけの内容のないものになってしまいます。 ポイントは、左足を大きく持ち上げて開いてはいけないということです。まず両足をそろえた状態から、左足のかかとを浮かせます。膝はまだ曲げません。こうしてかかとを持ち上げるときに使われる筋肉は「大腰筋」です。大腰筋は腰椎と大腿骨の付け根をつないでいます。この筋肉は主要なインナーマッスル(註 インナーマッスル 骨にいちばん近い深部の筋肉です。外部から見ることができませんが、太極拳の動作でとても重要な役割を果たしている筋肉)です。 こうして大腰筋でかかとを持ち上げたら、まっすぐになっている左の膝を緩めます。すると左ひざが曲がり、左足がわずかに持ち上がります。こうして持ち上げれば左足先は右足の内くるぶしより高く持ち上がりません。それから左足を肩幅に開き、つま先から着地させ、足裏全体に体重を乗せます。 この大腰筋でかかとを持ち上げる練習は、たとえば電車の中でつり革につかまっているときにでもできますね。 |
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大腰筋 | ||
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