その2 「気」のボールについて



 タイチくんその5からその9までを読み返してみてください。「気のボール」を作ることはすでに教わってるんです。こつこつ練習しているタイチくんは、もう、さすがに「気」のボールくらいは簡単です。この「気」のボールを抱えて立つことを『抱球とう(とうの字は「木庄」で、杭(くい)といういみです。つまり杭のようにじっとたつことです。)』といいます。腕一杯にボールを抱えて中腰の姿勢を維持するのは結構大変です。

 これの練習は太極拳実践者には不可欠な行法です。まず、5分間立てるように練習してみてください。

 しばらくそのままで立っていると、両腕が丸く感じられます。これが「弓」を引き絞った状態というわけです。また、両肩の後ろで両腕がひとつながりになっているのが感じられてくるはずです。

 立つ事に慣れてくると、今度はその状態から、体をやや右にひねり、右手を上に、左手を下にして、ボールを転がすようにします。

 それからまたもとの状態に戻し、今度は左に体をひねり、左手が上に右手が下になります。 次回のタイチくんはその抱球した状態で体を動かす事を教わるはずです。

抱球

  

「気」のボールの作り方

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