その3 「アンポン站」について



 タイチくん43回目が更新されるまでには、もううすこし時間がかかりますが、タイチくんの連載の中に出てくる太極拳にとって大切な要素をこの番外編の中で説明していってみようと思います。

 さあ、「気」のボールを作ることができるようになったら、今度は「アンポン站」です。

 13回のタイチくんは「アンポン站」を教えられました。しかしはじめに「アンポンタン」なんていわれれば、馬鹿にされたと思うのは当然ですよね。

 この「アンポン站」という名称は作者の造語です。「站」とは立つという意味です。上海站というと、上海駅のことです。プラットフォームで列車を立って待つからでしょう。気功では「站とう功」という、じっと立ったままおこなう気功はポピュラーですね。

 「堋(ポン)」「按(アン)」は太極拳の基本手法の中の二つです。

 「アンポンタン」の動きは太極拳の「起勢」の動作に似ていますが、実は、起勢の動作の中には「ポン」「ジー」「リー」「アン」という四つの要素が含まれています。アンポンタンはそれに対して「ポン」と「アン」だけです。・・・つまり、どこか足りないという事から、「アンポンタン」と名づけました。 

 この動作を何度も繰り返すことによって、「気」のパワーを増強する事ができます。
註:「堋」の漢字は正確には手偏にならなくてはいけませんが、文字が出せないのでこの漢字で代用しました。
[BACK] [TOP] [HOME] [NEXT]