南を向いて立つ

  
 さあ、太極拳の練習を始めましょう。

 まず、南を向いて立ちます。立ち方は、ただ足をそろえて自然に立ちます。

 方位磁石で実際の方角を測る必要はありません。たとえば、室内で練習するのであれば、どちらかの広い壁を南と決め、その壁に向かって立ちます。

 公園のような野外で行うときは、公園の隅の塀や壁に向かって立ちます。広い、見晴らしのいい景色に向いて立つと気が散るので、なるべくさけたほうがいいでしょう。

 座禅では「面壁」といって壁に向かって座りますが、太極拳の練習では、壁または、手ごろな樹の前で立つようにすると集中しやすいものです。また、二本の木や照明灯のポールなどを基準点として東西の線を決めます。

 こうして、自分と周囲の空間との関係をしっかり決めましょう。

 



 
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