簡化24式太極拳

  
 
 簡化24式太極拳は1956年、中国の「国家運動体育委員会」により、太極拳を広く世に普及させるために制定されました。

 同委員会によって招聘された伝統拳、五大流派(陳式・楊式・呉式・武式・孫式)の代表が協議し、楊式太極拳を簡易化して、まとめあげられました。国家体育委員会によって制定されたので「制定拳」とも呼ばれます。

 24式太極拳の套路の全体の構成は、前半が優しい、後半が難しい動作を配置しています。
 
 また、全体は四段で構成されています。一段目は前進歩行を基礎にしています。二段目は後退歩行、三段目は横歩き、四段目は蹴り、片足立ち、低い姿勢など、難易度の高い動作が含まれています。

 さらにこの太極拳は八組に分けることができます。

   一組: 予備勢、起勢、野馬分ぞう、白鶴亮翅まで

   二組: ろう膝拗歩、手揮琵琶、倒巻こう

   三組: 覧雀尾

    四組:単鞭、雲手、単鞭

   五組:高探馬、右とう脚、双峰貫耳、転身左とう脚

   六組:左下勢独立、右下勢独立 

   七組:左右穿梭、海底針、閃通臂
   
   八組:転身搬らん捶、如封似閉、十字手、収勢

 これが簡化24式太極拳の概要です。それでは、それぞれの勢(動作)を詳しく解説していくことにしましょう。


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