１　Aは前回と同じように手をBにしっかりつかんでもらいます。

２　Aは、Bに両手をつかまれた状態で「陽の腕」を作ります。注意する点は、まず両肩と両肘を沈めることです。この動作はBに気づかれることはありません。

５　それからあなたは肩や肘は忘れて掴まれた両手の先だけに注意を向けて、丁寧に「陽の腕から「陰の腕」への動作を行います。

　さあ、どういう結果になったでしょうか。おそらくBはAの腕がとても「力強く」感じ、思わず後ろに動かされたかもしれません。これが太極拳の「力（勁力）」です。もちろん、AはBに掴まれた腕を振りほどけなかったかもしれません。そんな結果になったのなら、Aは「太極運動」のエクササイズをしばらく練習する必要があるでしょう。これは決して勝ち負けを争うことではありません。正しい太極拳の動作の技術を身に着けるための「遊び」ですから、決して深刻にならないでください。