シェイクダンス
その4シントーシェイク
 

 「シントーシェイク」は「アースシェイク」に続けて行ってもいいですし、これひとつを練習してもいいでしょう。シントーシェイクのシントーとは「神道」からのネーミングです。この行法は昔から日本では神主が「鎮魂法(ちんこんほう)」として行じていました。「魂を鎮める」というと、宗教的な表現ですが、頭に集中しがちな「気」を腹部に沈めることを意味しています。

  1. 両手を握手するときのようにへその前で組みます。
  2. 膝をゆすり、その屈伸運動によって組んだ両手がへその辺りで上下に振れるようにします。
  3. このエクササイズを行っている間、意識はへその辺りに向けます。(約2分間)
  4. 静止して、腹式呼吸を行い、「気」が腹部の辺りを観察するようにします(約1分間)。
  5. 以上を1ラウンドでもいいですが、できれば3ラウンドほど繰り返しましょう。「気」が感じられなくてもかまいません。
 現代人は、この「気」を腹部に沈めるということが、体質的にむづかしくなってきているようです。私も太極拳を学び始めた最初の頃には、腹部で「気」を感じるということがわかりませんでした。

 しかし、練習を終わった後、太極拳の先生とお茶を飲みながら話をしているときに、不思議に腹部が重く感じられたのを覚えています。丹田の強い人は、周囲に影響を与えます。今考えてみれば、それが最初の「丹田感覚」だったのではないでしょうか。

註 丹田 丹とは「薬」を意味します。田とは場所を意味します。つまり、薬が育つ場所という意味です。むかしからヨガも気功もヘソの奥にある丹田を重視しています。日本でも「はら」を鍛えることが教えられていました。現代の教育にないのがこの「はら」の教育です。シントーシェイクはそのはらを鍛えるための効果的なエクササイズです。頭に「気」の上りやすい人向けのエクササイズです。
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