3 気沈丹田とは

 「気沈丹田」を理解することが、初心者から中級者にレベルアップするための秘訣です。「気」を丹田に沈めるといっても、ただ「気持ち」をおなかに向けても何にもなりません。

 「気沈丹田」は「抜背」の力が下腹に落ちた状態です。形の上ではお腹がほんの少し大きくなって前にせり出すようです。

 おそらく最初、あなたが太極拳を学び始めた時に「やってはいけない」と教わったようなお腹と腰の形です。

 太極拳で最初に教わるのは、「虚領頂勁」と、「含胸」です。それはちょうど弓に矢をつがえてぎりぎりと引き絞った状態です。「抜背」と「気沈丹田」は、その引き絞った状態から引き絞った指を放して矢が飛んでいくようです。

 それは「畜」「発」ととらえることができます。
  

 
                     含胸       抜背     気沈丹田
[BACK][TOP] [HOME] [NEXT]