スカイフックで体重移動


 その1 「スカイフック」
 

 太極拳の立ち方は一般常識的な感覚と大きく違います。

 一般的な意識では胴体を両足が支え、胴体の上に頭が乗っかっていて、腕は型にぶら下がっている・・・こんな感覚ですね。

 ところが太極拳の教えは「頭の上にフックがあって、天からぶら下がっている」
というものです。

 「スカイフック」という言葉もあるようです。この言葉は自動車の車体が空からぶら下がって車輪だけがでこぼこ道を上下しながら走れるような車体の構造を言うようです。

 そうなれば、どんなでこぼこ道を走っても車に乗っている人は振動や揺れを感じないでいられるのです。

 立ち方の「スカイフック」とは、頭頂を固定することです。そして、首から下はぶら下がるようにして立ちます。この状態から、左右の足に交互に体重を乗せていきます。

 頭がつられるようにしていると首から下は環境のどんな変化にも素早く対応できるのです。

 頭がつられているという意識は、一度作って、すぐに忘れるようになればいいでしょう。
 
 写真1          写真2 
    
  もちろん、立っている時はすでに両足に体重が乗っていますが、イメージで、両足はただ、床に乗っかているだけであるとします。(写真1・2)   

 その2 意守丹田

  
 下腹部の「下丹田」を意守します。動きの出発点はこの「下丹田」にあります。

≪続く≫
 
 
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