天地の呼吸

 

 私が兪棟梁老師から太極拳を学び始めたのは、今から21年前(1988年)です。私が太極拳を習い始めて8年目の頃でした。その時までに私は、簡化太極拳だけでなく、すでに陳式太極拳も練習していました。

 私は、師匠、兪棟梁老師から約8年間陳式太極拳新架式を学びました。
 兪老師に習い始めた最初の年だったと記憶していますが、私と数名の生徒はある日、太極拳の動きのプロセスを教わりました。それは・・・

 1頭 2おなか 3腰 4手 という順番でした。そして兪老師はその順番通り、両手を頭にあげ、お腹に下ろし、腰に回し、そして前方に突き出す単純練習を私たちに教えました。

 師匠はこのことを8年間に、たった一度しか説明することはありませんでしたが、私は長い間この順番にこだわって、自分で練習し、生徒に指導してきました。

 この順番も、「陰陽開合」の異なる表現です。陰陽開合のリズムをつかむ、まず、第一段階といえます。

 私はこのプロセスを「天地の呼吸」と名付けて教えています。

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