その4 収腹堤肛(しゅうふくていこう) 


 収腹は腹部を引き締める事、提肛は肛門というより、会陰部を引き上げる事です。会陰部とは、性器と肛門の間で、恥骨と尾骨の間を8の字状につないでいるPC筋(骨盤底筋)の真ん中のあたりを、真上に引き上げる意識を持ちます。そのとき、腹部も連動して内臓を持ち上げるような意識が働きます。ですから、収腹と堤肛は分かれたものではありません。

 さらに、その引き上げる感覚を上に伸ばしていくと、頭頂にいたり、「虚領頂勁」につながります。

 つまり、姿勢に対する基本的な四つの要求はばらばらなものではないのです。
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