第一章
  9 最初に学ぶべきこと
 

 この太極拳の入門書を読むあなたは、まだ太極拳を一度も学んだことのない人というよりは、すでに一度学んだことのある人ではないでしょうか。

 もちろんまだ一度も学んだことのない人も、この本を手にするかむしれませんが、やはり最初に太極拳を学ぶときは、一度この本を読まれるとしても、「生きた先生」について学ぶ必要があります。それから、先生に学びながら、もう一度この本を読まれるのがいいと思います。
 
 さあ、あなたは、太極拳を習い始めたころ、先生から何を習ったでしょうか?

 おそらく、はじめは、「姿勢の注意点」についてきっと、教わったはずです。または、いろいろな太極拳の入門書を読むと、最初の頃に必ずそれが書いてありますね。

 え?先生がうるさく言う姿勢についての注意点は、「耳にタコ」だった?入門書には書いてあったが、そんなところはすっとばして、動作の写真だけ見て順番を確かめただけ?ああー残念!!

 太極拳の『入門書』または、『再入門書』として書き上げたこの本でも、やはり、最初に、「姿勢の注意点について説明しなくてはいけません。


1虚領頂勁

2沈肩墜肘

3含胸拔背

4気沈丹田

5収腹提肛

6立身中正


 ざっとまあ、この六つです。もっと多く列挙する場合もありますが、これで十分でしょう。

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