第一章
23 人体と太極図


 太極マークを人体に当てはめてみると、「黒い勾玉」に対応するのは体の前面です。「白い勾玉」に対応するのは体の後ろ側です。

 後ろが「陽」で前が「陰」であるという理解、つまり、前面は「裏側」で、背面が「表側」なのです。「陰気」は体の前面を、「陽気」は体の後ろ側を支配していると理解しましょう(このことについては黄色い本の中で解説しています)。

 太極拳の動作は3つのプロセスを繰り返します。
 
 1 「陽の気」が頭部(上丹田)から足の裏まで降り
 2 「陰の気」が足の裏から両手の先まで上昇し
 3 「陰」「陽」の交わった「混元の気」が腹部(下丹田)にチャージされる

 足の裏から「地の気」が上昇するということは、しばしば気功や武術の書籍などに紹介されていますが、「地の気」を上昇させるためにはその前に「天の気」を下さなければいけません。
 
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