鶴と蛇と太極拳
起の章

 
 8 背骨を垂らす意識

 
 正しく立つには注意を体の中に向けて、姿勢を調整する意識をすることも大切です。

 太極拳の教えでは、それを「虚領提勁(きょれいちょうけい)」と呼びます。
 頭頂を軽く(虚)引き上げる(提)、または吊るすように意識することです。それから、尾骨の先に重りがついていて、背骨がぶらんと垂れ下がる意識を持ちます。それを「垂臀」と言います。
 
 つまり、大工さんが重りの付いた紐を垂らすように、体の中に重りがついてまっすぐたれた紐を意識するのです。
 


                                                                                                                          
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