鶴と蛇と太極拳
起の章

 
 14 基本練習「弓歩」


 「弓歩」と「虚歩」は太極拳の套路の中で多用されています。この二つの立ち方は「太極」から「陽」と「陰」が別れた状態ととらえることができます。

 この立ち方で一定時間立つことで太極拳の基礎がしっかり作られます。

 弓歩の重要ポイントは、体重を左足に100パーセントかけ、右足を後ろに伸ばします。この状態が左弓歩です。

 「弓歩」とは弓の足と書きますが「左弓歩」の場合、前に残された左足が「弓」です。左足はこの状態になった時もしっかり、100パーセント体重を支えていなくてはいけません。

 右足には体重は乗りません。右足はぎりぎりと引き絞った弓に番えられた「矢」です。

 「左弓歩」を一定時間練習したら、左右を逆にして「右弓歩」を練習しましょう。

 


                                                                                                                          
左弓歩 左弓歩(側面)
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