図形講座

その6 三節と図形
 図22
 

 ABRACADABRA(アブラカダブラ)は、昔から意味の分からない使い方のわからない呪文とされていますが、左の図(図16)こそアブラカダブラであるといえば、あなたはどう思いますか?

 ABRA(アブラ)とは、「天」、CADABRA(カダブラ)とは「地」、天とは絶対世界、地とは相対世界。「絶対世界100%・相対世界100%、真理は200パーセント」神秘の扉を開くKEY WORDです。

 量子力学でも明在系(宇宙)・暗在系(宇宙の裏側)という表現があります。

 「エー冗談でしょう!?」と笑ってごまかすか、「そうかもしれない」と思うかは、「自由だ―!」


図23



 このマークは何に見えますか?「デンデン太鼓」を思いだしませんか?といっても、デンデン太鼓がわかる人は、もう少ないかも…
 
 「太極拳の動作は、デンデン太鼓のようである」と、昔の老師は教えました。
 
図24
 この図は、私がよく説明のために使うものです。肩、ひじ、手首というと「手の三節」です。跨(クワ)・膝・足首は「足の三節」と教えられます。

 太極拳の動作はすべて、「丹田」から発せられます。丹田の力が、肩と跨に、肘と膝に、手首と足首に流れていき、掌と足の裏から力が発せられます。

 それから、掌、足の裏から「気」をとりこんで、肘・ひざ、肩・跨に、そして丹田に納めるのです。

 そのための練習方法として、「スワイショウ」があります。そういえば、スワイショウの動きは、デンデン太鼓のようですね。


 このように、図形は、動作の本質的なプロセスをハッキリ説明するときにとても便利なのです。さらに、それを練習に取り入れ、各動作とそのような図形のイメージとを一体化させるようにしていくと、意念する瞬間に体がその複雑なプロセスを行えるようになるのです。

 太極拳の上達に、そのようなイメージ力が「不可欠」なのです。


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