「鳩の呼吸」

 この呼吸法には三つの引き締め運動(トリヤバンダ)が含まれています。さらに鳩が羽を広げたり閉じたりする動作を加えました。このように両手を動かすことによって、肺の運動が活発になります。

 肺は小さな肺胞がぎっしり詰まって、まるでスポンジのようです。肺が、酸素を吸って、二酸化炭素を吐き出す生命に欠かせない大切なはたらきを行っていることは常識的に知られていますが、さらに肺は、全身の血行を盛んにしたり、体を強靭にするためのホルモンを生産しているのです。

 鳩の呼吸は順の腹式呼吸でも実践できますが、まずは、以下の指示に従って逆腹式呼吸で練習してみてください。
 
  1. 両手をやや前方に持ち上げ、ゆっくり息を吐く(イラスト12)。
  2. 指先を腹部に向け、みぞおちの辺りを指先で押さえながらゆっくり息を吸う。その時、体重を踵にかけるようにする(イラスト13・14)。
  3. 両手を広げながらゆっくり息を吐く。その時、体重をつま先にかけ、お腹をやや前方に突き出すようにする(イラスト15・16・17)。
  4. 2.3.を繰り返す(約10呼吸ほど )。

< ワンポイント・アドヴァイス >

 このダンスのトレーニングポイントは呼吸と引き締め(トリヤバンダ)ですが、体重移動もできれば心がけましょう。息を、吸う時に体重は踵に乗り、吐く時つま先にかかりようにします。

 両手の手首の運動も重要です。吸うとき手首を曲げ、吐くとき、反らせるようにします。
イラスト12 イラスト13 イラスト14 イラスト15
イラスト16 イラスト17
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