誰にも聞けない太極拳の疑問


第二章 太極拳はなぜ中腰姿勢?




6 虚領頂勁ー背骨を垂らす意識 

   

 そのための太極拳の教えは、「虚領提勁(きょれいちょうけい」です。

 「虚」とは軽いという意味で、頭頂を軽く(虚)引き上げる(提)、または吊るすように意識することです。そのために軽く顎を引き、首の後ろが伸びるようにします。

 それから、尾骨の先に重りが付いていて背骨がぶらんと垂れ下がる意識を持ちます。それを「垂臀(すいでん)」と言います。

 つまり、大工さんが建物を垂直に立てるために重りの付いた紐を垂らすように、意識するのです。頭頂から垂らしたひもが、おなかの中心を下り、会陰部をとおり、両足の間にたれるようにイメージしてみましょう。

 



イラスト17
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