「弓歩」と「虚歩」は太極拳の套路の中で最も多用されています。重要ポイントは体重を左足に100パーセントかけ、右足を後ろに伸ばします。この状態が左弓歩です。 「弓歩」とは弓の足と書きますが「左弓歩」の場合、前に残された左足が「弓」です。左足はこの状態になった時もしっかり、100パーセント体重を支えていなくてはいけません。しかも上体は「虚領頂勁」を保ちます。 右足には体重は乗りません。しかし右足はしっかりとバランスを保つために地面に吸いつくように接地しています。 右足はぎりぎりと引き絞った弓に番えられた「矢」です。