誰にも聞けない太極拳の疑問 |
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第六章 「気」とは? |
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その「気」について理解できるようになるためには、「気」を強化するためには、どんなトレーニングをすればいいのでしょうか? そのトレーニングを「気功」と呼びます。 気功の「功」という字に三つの意味があります。 1トレーニング 2技術 3能力 「気功」は「気」のトレーニングであり、「気」の技術です。 気功を毎日、一定時間練習していけば、「気」を感じる能力、チャージする能力が強化されます。「気」が強化される結果、体質が強化されます。もしも、何か病気や弱いところがあれば、次第にその不具合が改善されるのです。つまり、気が強化されれば、自然治癒力が働くのです。 「気功」には三つの方法があります。 1調身: 姿勢を調え、五臓六腑を強化するための運動法。まず、正しい姿勢をとれるようにしっかりたんとう功を練習します。立つことがすべての運動法の基礎です。 正しく立つために、大腰筋などの骨格を支える筋肉(インナーマッスル)を調整するトレーニングがあります。 また、手足をしっかり動かすことによって血液循環を改善します。 2調息: 「呼吸」は誰でも、無意識に行っています。それは自律神経のはたらきによるものです。自律神経が正常であれば、体は気候の変化に対応して体を変化させ、健康を保ちます。私たちは意識的に注意深く、ただ「吸う」「吐く」を行うだけで「自律神経」を調整することができるのです。 さらに「腹式呼吸」の実践によって内臓を強化し、「気」のパワーを強化し、疲れ知らずの体を作ることができます。 3調心: 「気」をコントロールするのは「心(意念)」のはたらきです。「気」は周囲のいたるところにありますが、手でつかむことはできません。 「気」は注意の向いたところに集まるのです。手に「気」が集まると思いながらじっと手を見ます。するとがじんじんしてきます。それは手に「気」が集まった証拠です。 右手のひらに注意を向け、その状態を数分保つと右手が左手に比べて熱くなります。それは、まず、右手に「気」が集まり、「気」のはたらきによって指先の毛細血管が刺激され、指先に血液が流れて来たからです。 同様に、「頭」を思うと頭に、「足」を思うと足に「気」が集まってきます。下腹の丹田に「気」を集めることによって深い瞑想の境地を体験することができ、体内の「気」を強化することができます。またそれを継続することによって、「気」を感じる能力が着実にアップしていきます。 |
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