誰にも聞けない太極拳の疑問


第七章 呼吸はどうする?
 




3 スポンジのように呼吸する 


 肺は、肺胞という小さな袋が詰まっていますが、ちょうどスポンジのようです。肺そのものは、自分で収縮したり膨らんだりすることはできません。

 スポンジを手に持って、水の中に入れ、まず、ぎゅっとつかみ収縮させます。次に、手を緩めると、スポンジは周りの水を吸って大きくなります。また、ぎゅっと握ると、スポンジは水を吐き出し小さくなります。

 肺の呼吸はこれと同じです。肺を、周りから、圧縮して、小さくしたり、その力を緩めて大きくしたりしなければいけません。

 スポンジを押し縮めるのと同じように肺を収縮させる働きをするのが「呼吸筋」なのです。

註:呼吸筋 
 呼吸筋(こきゅうきん)とは、呼吸を行う筋肉の総称です。
 すなわち、呼吸をするときに胸郭の拡大、収縮を行う筋肉のこと。
 種類としては、横隔膜、内肋間筋、外肋間筋、胸鎖乳突筋、前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋、腹直筋、内腹斜筋、外腹斜筋、腹横筋などがあります。

 正常安静呼吸では、吸気は主に横隔膜の収縮によって行われ、また外肋間筋も使用される。呼気は筋肉を用いず、伸展された肺の受動的反跳(ふくらんだ肺が自然にもとに戻ろうとする力)によって行われる。
 意図的な呼吸時には、吸気には胸鎖乳突筋、前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋が、呼気には内肋間筋、腹直筋、内腹斜筋、外腹斜筋、腹横筋といった呼吸補助筋が補助的に用いられる。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)



 

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