誰にも聞けない太極拳の疑問 |
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第八章 太極拳でホントに強くなれるか?
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白隠禅師の教えに「隻手音声(せきしゅおんじょう)」という公案があります。 両手を打つと「ポンッ」という音が出ます。当たり前ですね。 では、片手(隻手)では?どうでしょうか?というなぞなぞ(?)です。 「ええ?両手を合わせると音がするけど、片手で音がするわけがないじゃあないか」とか、「もしかすると超音波でも出ているのかな」とか、あれこれ考えていては、「カーッ!!!」と師匠のゲンコツが飛んできます。 私も白隠禅師に習って「隻手の合」という公案を用意しました。「合」とは「開合(註参照)」の合です。「開合手」は一般に両手ですが、「では片手で「合」を作ることはできますか?」という公案です。 太極拳を練習する目的は「陰陽開合の理を悟ること」であると古い教科書にあります。つまり「開合」はなんと太極拳の練習目的の半分の意味を持っているんです。 そして、その「隻手の合の手」がここで取り上げた「接掌(ジエショウ)dare-60-9.htm へのリンク」なのです。 何度も練習してこのポイントを自分のものにしてください。 註:「開合」 「開合」は両手を開いて、「開」、閉じて「合」と練習しますね。孫碌堂の創始した「孫式太極拳」は別名「開合太極拳」と呼ばれます。なぜならこの会合手が多用されているからです。 |
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