誰にも聞けない太極拳の疑問 |
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第九章 「簡化24式」は初心者の套路? |
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3 簡化24式太極拳は最初イラストで発表された |
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簡化24式太極拳は、1956年に中国の「国家体育運動委員会」によって制定された太極拳です。伝統拳の五大流派の達人たちが北京に集合して、新しい太極拳を編成したのです。 その当時、173枚のイラスト入りのテキストが配布され、あっという間に中国全土に普及していきました。 下の五枚のイラストは「左野馬分ぞう」の部分です。このイラストを描いたのは周元龍(しゅうげんりゅう)という、画家であり、陳式太極拳の老師でもある人物でした(この事実は、私の友人である出口老師よりお聞きしました)。 そして、このイラストのモデルになった人物も判明しました。その人物は、すでに亡くなられた李経梧老師です(詳しくは雑誌秘伝10月号 92Pを読んでください)BAB出版。やはり陳式太極拳の達人です。 簡化太極拳の各動作には「武術」の要素が純粋に含まれており、このイラストはその動作を正確に表現しているのです。 簡化太極拳が骨抜き套路であると主張する人は、どこを見ているのでしょうか?または、簡化太極拳を練習する人は、このイラストのように動けているでしょうか? では、このイラストのどこに、武術の秘儀が隠されているというのでしょうか? |
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